え、消えた!?ハワイのイースト島が大型ハリケーンの影響で消滅。絶滅危惧種のアオウミガメとモンクアザラシの生息地
今年はハリケーンが多いですね。ハワイが10月にカテゴリー5のハリケーン「ワラカ」に襲われました。そのハリケーンで高波にのまれ、ホノルルの885キロ北西に位置するイースト島が水没してしまいました。こちらは衝撃的な宇宙からの写真です。ハリケーン前後で大きく変わってしまっていますね。
Before and after Hurricane Walaka: Hawaii's East Island vanishes
イースト島ってどんな島?
絶滅の危機に瀕しているアオウミガメとモンクアザラシの生息地として知られており、海洋保護区となっています。サンゴ礁が豊富でアオウミガメの貴重な産卵の場となっています。ホノルルから885キロと言われてもピンと来ませんが、東京から北海道くらいの距離です。
アオウミガメは大丈夫?
ハワイのアオウミガメの96%がフレンチフリゲート礁で繁殖期を迎えています。なんとアオウミガメ全体の7分の1がイースト島に生息しているのだとか。7月にイースト島に上陸したハワイ大学のフレッチャー教授によると、ハリケーンの前にほとんどの卵は孵化しており、子カメはいなくなっていたという。
アザラシは大丈夫?
ハワイのモンクアザラシといえば、野生では世界で1400頭まで減ってしまっている絶滅危惧種。そのうちの16%がフレンチゲート礁に生息しているのだとか。一年のほとんどをイースト島で寝て過ごしており、2018年には220頭のアザラシが確認されています。モンクアザラシは台風やハリケーンに襲われても危険を回避する能力をもっているためそれほど心配ないということですが、今後詳しく調べないとわからないようです。
沈んだままなの?
フレッチャー教授によると、イースト島は沈んだままだろうということです。イースト島一帯は海に沈んだ火山の上に砂が積み重なってできた島が多く、地球温暖化による海面上昇の影響も受け続けています。数十年で水没するだろうと考えていたフレッチャー教授も、ハリケーンによりわずか1日で水没したことには驚愕したそう。地球温暖化により海水温が上昇するとハリケーンは大型化するため、世界中の色んな島が水没する恐れがあるという。フレンチフリゲート礁には専門家チームが訪れて野生生物への影響について調査する予定だという。
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