海のゴミ問題にサーファーが率先して行動しよう!目指すは「日本のサーファーはさすがだね」”OCEAN CLEAN UP”からの学び
サーファーであれば実は誰もが自覚している海のゴミ問題。波待ちしている時、「汚ねぇな」とか「キレイだな。昨日のポイントはゴミだらけだったもんな」などの会話を耳にすることがあります。自分もそのように思ったことがありますが、だからといってサーフィン後にゴミを拾うか、と言えばそこまでやったことはありません。もちろん、海を汚さないようにしようという気持ちはあるのですが、海を綺麗にしようという気持ちが不足しているのだと思います。そこで、海のゴミ問題は今どうなっているのか調べていたのですが、そこで素晴らしい活動を知りました。
OCEAN CLEAN UP
How the oceans can clean themselves: Boyan Slat at TEDxDelft
太平洋の海流のゴミが溜まりやすいところに巨大な網を張り、流れてくるゴミをキャッチする装置を開発し、一気に海のゴミを回収しようという試み。海には大量のゴミが集まる「太平洋ゴミベルト」と呼ばれるエリアがあり、そこにこの装置を設置する計画となっています。集まったゴミは再資源として活用していくことになります。
5年でゴミを半分に
この装置をゴミが集まるエリアにたくさん設置していくことにより、海に漂流しているプラスティックゴミの半分が処分できる見込みとなっております。2050年には海のゴミを0にすることを目標としているそうです。
全ては高校生の行動から
この素晴らしい活動はなんと10代の高校生の発案というから驚きです。オランダのBoyan Slatという高校生が海流を利用した海ゴミの回収装置を考案し、クラウドファンディングを活用して世界に情報を発信したのです。その結果、なんと2億5000万円もの出資が集まりました。FacebookやTwitterなどのSNSでも話題になったのでご存知の方も多いかもしれません。ダイビングを趣味とする彼が16歳の時、ギリシャの海に潜った際に魚より多くのゴミがあることに驚き、このゴミをどうにかできないか考えました。専攻していた学業とは別の分野でしたが、そのことが頭から離れず、海からプラスティックを取り除く方法について本気で研究することを決心しました。
プラスティックのゴミを除去するのに最も厄介なのは海流でした。海のゴミが海流に乗って常に流されているということです。海の流れは読みづらく、追いかけて回収するのはとても難しいとされていました。多くの人が頭を抱える中、彼は「それならこの流れを利用してゴミの方からこちらに向かわせることができないだろうか」と考えました。船を海底に固定して海流が通り過ぎるのを待てば動かなくても済む。こうして厄介であった「海流」が、必要不可欠なものとなったのです。お金や人手もかからないため、回収したプラスティックで収益が生まれることになりました。CO2も排出しませんので、地球にとってもエコな活動です。
混獲は99.98%防げる
本来の目的でない生物まで捕獲してしまうのではないか、と心配ですよね。そこもしっかりと実験されているので心配いりません。生物はネットの下をくぐり抜けることができるようになっており、乱獲を防いでいるのです。研究では113万6145個、668kgのごみを回収しましたが、そのうちの99.9%はプラスチックでした。プラスチックごみの総重量の46%は「ゴーストネット」と呼ばれる、廃棄された漁業用の網が占めていたといいます。これらの網は海を漂いながら、かめや魚などの生物にからみついて傷つけたり、プラスチックごみをより小さな破片にしているのです。
赤い破片は少ない
プラスティックを回収すると、赤色のプラスティックが少ないことが分かりました。なぜか。それは、鳥から見ると赤い破片が最も美味しそうに見えるから。食べ物だと思って食べてしまうのです。鳥の死骸から大量の赤いプラスティックが出てきていることが、そのことを証明しているのです。
食物連鎖の汚染
世界の海に存在する5つのプラスチックのゴミベルトは、海洋生物を脅かすものとされてきました。難分解性で有害であり、海洋生物が絡まって傷ついてしまう恐れもあります。人間も食物連鎖とは無縁ではありません。PCBやDDTといった有機汚染物質に汚染され、食物連鎖を通して人間の食物に入り込み、人体に悪影響を及ぼすことが指摘されています。
サーファーだからこそ
かつて「芋の子を洗うようだ」と表現されるほど海水浴は賑わいを見せていました。湘南海岸では1日で50万人集まった歴史があります。「レジャー白書」によると海水浴客の数が激減しており、2015年には760万人まで減少しています。最も海に行っているのはサーファーかもしれません。ロシアW杯でサッカーの観戦後に日本人サポーターがゴミを拾う姿が世界中で話題となりました。
今度は東京オリンピックで
「日本のサーファーはさすがだね」
と言わせてやりましょう!
まとめ
削減と回収。高頻度で海に行くサーファーだからこそ、率先して行動したい問題だと思います。海へのゴミ投棄の85%がアジア圏によるものという悲しい調査結果もあります。海にゴミを捨てない、気になったら拾う。シンプルなのに難しく、一向に解決しないこの問題。意識するだけでなく行動する人を1人ずつ増やすことでしか解決できません。また1人そんなエコサーファーが生まれました。私、波待ちヤロウです。世の中にサーファーの素晴らしさを知らしめてやりましょう!!
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